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げっぷ

げっぷの原因

げっぷ(または腹鳴)は、空気を無意識のうちに飲み込んでしまったり、早食いや早飲みをしたり、炭酸飲料やカフェイン飲料を飲みすぎたり、ガスが発生しやすい食品(キャベツ、ブロッコリー、カブ、イモ類、豆類など)を多く食べたり、喫煙や神経質な習慣があるなど日常生活でよく経験する症状です。

げっぷは不健康?健康?

げっぷは健康な人でも日常的にみられる一般的な症状です。げっぷが出るからといって、直ちに不健康だというわけではありません。けれども、げっぷが治療の必要のある重要な消化器疾患のサインである可能性もあります。大切なことは、げっぷが長く続く・頻度が多い・不快感が強いなどを自覚している場合に、重篤な胃腸の病気が隠れていないか診断し必要があれば根本的な治療を行うことです。

げっぷと関係性のある病気

げっぷとの関係性のある病気として、胃腸の働きが低下しているような機能性ディスペプシア過敏性腸症候群慢性便秘、または不安やストレスやうつ病に起因した胃腸機能の低下などがあります。さらに炎症性の病気や腫瘍などの器質的な病気がげっぷを引き起こすこともあります。

検査や診察が必要になるげっぷの種類

げっぷ自体は、がんや他の危険な病気の典型的な症状ではありません。しかし、げっぷの頻度が多い、胸やけや腹痛などの症状もある、体重が減ってきた、食が細くなった、微熱を伴う、頑固な便秘があるなどの場合は、診察や検査を受ける必要があります。げっぷにこれらの症状を伴う場合は、日常的なげっぷや機能性疾患以外に、逆流性食道炎胃潰瘍・十二指腸潰瘍、急性胃炎などの炎症性疾患や腫瘍(食道がん胃がん大腸がん、慢性憩室炎)など器質的疾患がある可能性が否定できません。

当院で行うげっぷ症状への診察・検査・治療

げっぷと関連のある病気がないか、最初に問診や触診などによる診察を行います。適切な検査をすでに受けている、あるいは診察で、食事や生活習慣が原因と考えられる場合には専門医や管理栄養士が食事指導や生活・運動指導を行います。飲食の際に空気をあまり飲み込まないよう、ゆっくりと食事をしましょう。消化の悪い脂っこい食べ物やスパイシーな食べ物を控えることも大切です。カフェイン、炭酸飲料、人工甘味料などは胃腸を刺激しげっぷの原因となることもあるのでなるべく控えましょう。毎日定期的に運動することにより、げっぷなどの胃腸の症状が軽減されることもあります。便秘や消化機能低下が原因の場合には下剤や消化管運動亢進薬による治療を行います。腸内フローラのバランスを改善するようなプロバイオティクス(乳酸菌、ビフィズス菌、酪酸菌、糖化菌、納豆菌、酵母菌)も有用です。医師の判断で胃腸のガスやげっぷを和らげる薬を処方することもあります。

問診や触診などから治療を必要とする炎症性疾患や器質的疾患が疑われる場合には、胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)、大腸カメラ(全大腸内視鏡検査)、腹部レントゲン検査、血液検査、あるいは腹部エコー(超音波検査)などによりきちんと検査を受けることが重要です。これらの検査により機能性疾患、炎症性疾患、器質的疾患を正確に診断していきます。病気の診断とその重症度・進行度を判断することにより、患者様に一番適切で根本的な治療を迅速に行っていきます。進行した腫瘍性病変を認めた場合などでは、治療が可能な適切な基幹病院に迅速にご紹介いたします。

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