健診で異常(要再検査・要精密検査)があった方へ
健診結果で「D判定」「再検査」が出た方へ
その封筒、しまわずに一度ご相談ください
「特に症状はないし、忙しいから…」 「便潜血が出たけど、痔があるからそのせいだろう」
そう思って、健診結果をそのままにしていませんか? 消化器内科・肝臓内科の専門医としてお伝えしたいことは一つです。
「症状がない=大丈夫」ではありません。 食道がん、胃がん、大腸がん、膵臓がんなどの病気は、初期の段階ではほとんど自覚症状がありません。逆に言えば、「痛くない今のうち」こそが、体に負担の少ない治療で完治を目指せる最大のチャンスなのです 。
当院では、大学病院、国立がん研究センター、ハーバード大学・マサチューセッツ総合病院などの高度医療機関、亀田メディカルセンターやNTT病院などのハイボリュームセンターで研鑽を積み、後輩を指導してきた専門医が、あなたの健診結果を丁寧に分析し、最適な「次の一手」をご提案します 。
項目別:この「異常」はなにを意味する?
①胃の検査で引っかかった(バリウム異常・ピロリ菌陽性など)
胃がんにおける日本の医療レベルと検診システムの貢献度は、世界的に見ても特異かつ優秀です。
米国国立がん研究所(NCI)のSEERデータおよび日本の全国がん登録データを比較した疫学研究によると、胃がんの5年相対生存率には著しい乖離が存在します。米国における胃がんの5年生存率は約33%(2010-2014年データ)にとどまるのに対し、日本や韓国では60%〜70%を超える高い生存率を誇っています 。
この圧倒的な差を生み出している最大の要因は、治療技術の優劣だけではありません。日本には世界に類を見ない充実した検診システム(バリウム検査および内視鏡検査)が普及しており、早期(ステージI)の段階でがんを発見できている割合が極めて高いことが決定的な要因です 。日本のデータでは、検診で発見される胃がんの約60〜70%が早期がんであるのに対し、検診を受けずに症状が出てから受診した外来発見群では、進行がんの比率が高まります。
このデータが示唆する事実は明確です。健診での「異常」を放置し、精密検査を受けないという選択は、世界最高水準の生存率を享受できる権利を自ら放棄し、生存率が低いカテゴリーへと足を踏み入れるリスクを冒すことに他なりません。
胃のバリウム検査は「影」を見る検査のため、実は何もないのに異常と出ることもあれば、逆に平らな早期がんが見つけにくいこともあります。
当院の対応:胃カメラ(内視鏡)で直接粘膜を確認します。
痛くない?苦しくない?
- 当院では鎮静剤(麻酔)を使用し、「眠っているような感覚」で安全に検査を受けていただけます 。
- 「苦しくない」を当たり前に 「胃カメラはオエッとなるから嫌だ」「大腸カメラは痛そう」というイメージを変えます。
- ピロリ菌は胃がんの最大の危険因子です。陽性の方は必ず除菌と定期検査を受けましょう。
②便潜血検査で「陽性(+)」が出た
大腸がんはもはや「不治の病」ではありませんが、その命題は「早期発見」という条件付きで成立します。特に大腸がんにおける日本の医療レベルと検診システムの貢献度は、世界的に見ても特異かつ優秀です。
現在の大腸がん検診で主流となっている「便潜血検査(免疫法:FIT)」は、ヒトのヘモグロビン(血液成分)に特異的に反応する抗体を用いた検査です。かつての化学法とは異なり、食事(肉類や鉄分)の影響を受けにくいため、ここで「陽性」が出たということは、消化管の下部(主に大腸や直腸)のどこかから、人間の血液が出ているという事実を強く示唆します 。
多くの受診者が陥りやすい最大の誤解が、「私は以前から痔(内痔核や切れ痔)があるから、その血が混ざっただけだろう」という自己判断です。しかし、痔出血があるからといって、大腸の奥にがんがないという保証はどこにもありません。むしろ、痔だと思って放置していた出血が、実は直腸がんからの出血であったというケースは臨床現場で日常的に遭遇します。
英国のNHS(国民保健サービス)や日本のデータによれば、便潜血検査で陽性となった人のうち、精密検査(大腸内視鏡)を行って実際に大腸がんが見つかる確率は約3〜5%です。一見低い数字に見えるかもしれませんが、「前がん病変」であるポリープ(腺腫)が見つかる確率は約30〜40%にも上ります 。 さらに、便中のヘモグロビン濃度が高い(検査結果の数値が高い)ほど、大腸がんが発見される確率は上昇するという相関関係も示されています 。
日本の検診では通常、2日分の便を採取する「2回法」が行われます。「1回目は陽性だったが、2回目は陰性だった。だから大丈夫だろう」と解釈し、受診しない方が約4割にも上るというデータがあります 。これは極めて危険な誤解です。 大腸がんやポリープからの出血は、常にダラダラと続いているわけではなく、便が擦れた時などに間欠的(出たり止まったり)に起こります。したがって、2回のうち1回でも陽性が出れば、大腸内視鏡検査を受ける絶対的な適応となります。 実際、便潜血検査陽性にもかかわらず精密検査を受けなかったグループは、受けたグループに比べて大腸がんによる死亡リスクが有意に高いことが、大規模な追跡調査で証明されています 。
大腸がんは、正常な粘膜から突如として発生する(de novoがん)ケースもごく稀にありますが、その大部分は、良性のポリープ(腺腫:アデノーマ)が数年〜10年単位の時間をかけて徐々に大きくなり、その一部に遺伝子変異が蓄積してがん化する(カルチノーマ)という経過をたどります。この一連の過程を「アデノーマ・カルチノーマ・シークエンス(Adenoma-Carcinoma Sequence)」と呼びます。
この生物学的特性こそが、大腸がんが「予防できるがん」と言われる理由です。がんになる前の「腺腫」の段階で発見し、切除してしまえば、がん化のルートを断ち切ることができるからです。
10mm(1cm)を超えるポリープでは、がん化のリスクが急激に跳ね上がります 。また、サイズだけでなく、組織型(絨毛成分が多いものや、鋸歯状病変など)によってもリスクは異なります。 米国の大規模研究(National Polyp Study)では、大腸内視鏡検査時に見つかったポリープをすべて切除(クリーンコロン化)することで、将来の大腸がん罹患率を76〜90%も低減できることが示されています。
当院の対応:大腸カメラ検査で精密検査を行います。確定診断と治療が同時に可能です。ポリープが見つかった場合、その日のうちにその場で切除(ポリペクトミー)が可能です。これが大腸カメラの最大の利点です(日帰り手術)。
永田胃腸・消化器医院が選ばれる理由
- 「痛くない」「苦しくない」を当たり前に 「大腸カメラは痛そう」というイメージを変えます。鎮静剤を使用し、リラックスした状態で安全に精度の高い検査を提供します 。
- 治療が必要な大腸ポリープがあればその場で切除します(日帰り手術)」。何度も通わなくて済みます。
- ハイレベルな診断力: 院長および当院に勤務している内視鏡医は全員、早期胃がん・大腸がん診断の最前線である大学等で豊富な経験を持つ専門医・指導医の資格を有する医師です 。地域のクリニックでありながら、高度な専門医療を提供します。
③肝臓の数値が高い(AST, ALT, γ-GTPなど)
健康診断で肝機能の数値(AST, ALT, γ-GTP)が高いと指摘された際、「お酒はあまり飲まないのに、なぜ?」と疑問に思う方が増えています。かつて肝障害の主役はウイルス性肝炎やアルコール性肝障害でしたが、現代の日本を含む先進国において、その主役は「非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)」、および近年提唱された新概念「代謝機能障害関連脂肪性肝疾患(MASLD)」へと大きくシフトしています。
- 酵素の基礎知識:なぜ数値が上がるのか
AST (GOT) & ALT (GPT): これらは肝臓の細胞の中に含まれる酵素です。肝細胞が何らかの原因(脂肪の蓄積、ウイルス、アルコール、薬物など)で破壊されると、血液中に漏れ出し、数値が上昇します 。
γ-GTP (GGT): 胆管の酵素ですが、肝臓の解毒作用にも関与します。アルコールに敏感に反応するほか、薬剤性肝障害や脂肪肝、胆道閉塞でも上昇します 。 - 脂肪肝(NAFLD/NASH)の脅威と発がんリスク
「たかが脂肪肝」と侮ってはいけません。NAFLDは、単に肝臓に脂肪が蓄積しているだけの「単純性脂肪肝(NAFL)」と、炎症と線維化(肝臓が硬くなること)を伴う進行性の「非アルコール性脂肪肝炎(NASH)」に分類されます。 NASHを放置すると、肝硬変へと進行し、肝不全や食道静脈瘤破裂といった致死的な合併症を引き起こします。さらに恐ろしいのは、肝細胞がん(HCC)の発生です。従来の常識では「肝炎ウイルス→肝硬変→肝がん」というルートが一般的でしたが、NASH由来の肝がんは、肝硬変に至る前の段階(線維化が軽度の段階)でも発生するリスクがあることが報告されています 。これにより、スクリーニングの網をすり抜けてしまい、発見時には進行しているケースがあります。 NIH(米国国立衛生研究所)のデータでは、NAFLD関連の肝がんは年々増加しており、2030年までには肝移植や肝がん死亡の主要な原因になると予測されています 。 - γ-GTP(ガンマGTP)単独上昇が示す「全身のサビ」
「ASTやALTは正常だが、γ-GTPだけが高い」というパターンも要注意です。従来はアルコール摂取のマーカーとして重視されてきましたが、近年の大規模な疫学研究により、γ-GTPは「酸化ストレス」の強力なマーカーであることが判明しています 。酸化ストレスとは、体内で発生した活性酸素が細胞や血管を傷つける、いわば「身体のサビ」です。γ-GTPはこの酸化ストレスに対抗するために合成されるグルタチオンという物質の代謝に関わっています。 したがって、γ-GTPの高値は、肝臓だけの問題にとどまらず、動脈硬化、心筋梗塞、脳卒中、そして糖尿病の発症リスクと強く相関していることが、多くの研究で示されています 。
「お酒を飲まないから大丈夫」ではなく、「お酒を飲まないのにγ-GTPが高いということは、体内で代謝異常や酸化ストレスが進行しているサインだ」と捉え、生活習慣の根本的な見直し(食事、運動、体重管理)と、専門医による腹部超音波検査等を受ける必要があります。
当院の対応:腹部エコー検査などで、肝臓の状態を「画像」で詳しく調べます。さらにより詳しい血液検査も実施いたします。
④「悪玉コレステロール・中性脂肪が高い」と言われた方へ
その数値、放置すると「血管」と「肝臓」が静かに蝕まれます。
健康診断の結果を見て、「脂質の数値がまた引っかかったな」と苦笑いして終わりにしていないでしょうか? 「痛くも痒くもないし、薬を飲むほどではないだろう」 「痩せているから、体質的なものだろう」
そうご自身に言い聞かせている今この瞬間も、体内では「サイレントキラー(沈黙の殺人者)」と呼ばれる変化が進行しているかもしれません。
当院は消化器・肝臓の専門医院ですが、実は「脂質の異常」で受診される患者様が非常に多いクリニックです。なぜなら、脂質の異常は、心臓や脳だけでなく、「肝臓」の寿命にも深く関わっているからです。
今回は、健診でLDLコレステロールや中性脂肪の高値を指摘された方が、なぜ精密検査を受けるべきなのか、専門医の視点から分かりやすく解説します。
- 「症状がない」のが一番の怖さです
コレステロールや中性脂肪が高くても、初期段階では自覚症状は一切ありません。これが「サイレントキラー」と呼ばれる所以です。 しかし、水面下では血管の内側に脂の塊(プラーク)が溜まり、血管が硬く狭くなる「動脈硬化」が確実に進行します。 ある日突然、血管が詰まって「心筋梗塞」や「脳卒中」を引き起こし、命に関わる事態や、重い後遺症を残す結果となってしまうのです。
LDL(悪玉)コレステロール:血管の壁に入り込み、動脈硬化の直接的な原因になります。
中性脂肪(トリグリセライド):増えすぎると「善玉(HDL)」を減らし、「超悪玉(small dense LDL)」を増やして動脈硬化を加速させます。さらに、急性膵炎という命に関わる激痛の病気を引き起こすリスクもあります。
- 消化器専門医が警告する「脂肪肝」との深い関係
「脂質異常はお酒を飲む人の病気」「太っている人の病気」というイメージはありませんか? 実は、お酒を飲まない方や痩せている方でも、中性脂肪やコレステロールが高い場合は「脂肪肝(MASLD/NAFLD)」が隠れているケースが非常に多く見られます。
血液中に溢れた余分な脂質は、肝臓に蓄積されます。 「たかが脂肪肝」と侮ってはいけません。近年の研究で、脂肪肝は放置すると肝炎(NASH)を引き起こし、やがては「肝硬変」や「肝臓がん」へと進行することが明らかになっています。 「脂質が高い」という健診結果は、肝臓からの「助けて」というサインかもしれないのです。
- 当院の「見える化」検査:頸動脈エコー
「数値が高いと言われても、血管の中なんて見えないし…」 そう思われる方のために、当院では**「頸動脈(けいどうみゃく)エコー検査」**を行っています。
首の血管(頸動脈)に超音波を当てるだけで、痛みもなく、放射線の被ばくもなく、以下のことがその場で分かります。
- 血管の壁の厚さ(IMT):動脈硬化がどのくらい進んでいるか 。
- プラーク(脂の塊)の有無:血管が詰まりかけていないか、脳梗塞のリスクがないか 。
「百聞は一見に如かず」です。ご自身の血管の状態を画像で確認することで、漠然とした不安が解消され、治療への意欲が変わります。
- 治療の第一歩は「食事」と「運動」から
薬を飲むことだけが治療ではありません。当院では、日本動脈硬化学会のガイドラインに基づき、無理のない生活習慣の改善を提案しています。
- 「和食(The Japan Diet)」のすすめ:青魚(DHA/EPA)、大豆製品、野菜、海藻を積極的に摂りましょう。
- 隠れ油・隠れ糖質に注意:お菓子、ジュース、加工食品に含まれる「見えない脂と糖」が中性脂肪を跳ね上げます。
- 有酸素運動:1日30分のウォーキングだけでも、善玉コレステロールを増やし、中性脂肪を減らす効果があります。
- まずは結果用紙を持ってご来院ください
「いきなり薬を出されるのは怖い」という方もご安心ください。
当院では、まずは詳細な血液検査やエコー検査を行い、「本当に薬が必要な状態なのか」「食事や運動で改善できる余地があるのか」を慎重に判断します。
異常あり=「早期治療への招待状」
健診で「異常」を指摘された時、それは決して不運なことではありません。むしろ、「まだ症状が出ていないうちに、将来のリスクに気づくことができた」という最大の幸運だと捉えてください。 その「異常」という招待状を持って、専門医の扉を叩くことで、未来の自分をがんや致命的な病気から守ることができます。
インターネット上には不確かな情報も溢れていますが、当院ではPubMedやNIHなどの公的機関で検証されたエビデンスに基づき、科学的に正しく、かつ患者様の心に寄り添った診断と治療を提供します。
「忙しいから」「怖いから」「症状がないから」と先延ばしにせず、まずは一度、当院にご相談ください。健診結果の「D判定」「要精密検査」「要経過観察」を放置して、数年後に後悔してほしくない。 地域の皆様の「胃や腸」、「肝臓・胆のう・膵臓」と「血管」を守るために、私たちが全力でサポートします。
あなたの健康寿命を守るお腹のパートナーとして、私たち永田胃腸・消化器医院の医療チームが全力を尽くします。まずは、お手元の健診結果を持って、お気軽にご相談ください。
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