大腸がん
- 大腸がんとは
- 大腸がんは多い!?
- 大腸がんが増加した背景
- 大腸がんは治せますか?
- 大腸がんの症状
- 大腸がんリスクチェック ー早期発見が命を守りますー
- 大腸がんの早期発見のために
- 永田胃腸・消化器医院の大腸カメラ検査の流れ
- 永田胃腸・消化器医院の大腸カメラ検査のこだわり
- 女性医師による大腸カメラ検査
大腸がんとは
大腸がんは、大腸(結腸・直腸)に発生するがんで、腺腫という良性のポリープががん化して発生するもの(adenoma-carcinoma sequence、serrated pathway)と、正常な粘膜から直接発生するもの(de novo発癌)があります。大腸がんの多く(約85~90%)は大腸ポリープ(腺腫)から発生することが分かっています。
図 当院で実施した大腸カメラで見つかった大腸がん(当院の血便迅速外来を受診されました。患者様には画像使用の許可・同意を頂いております)
当院の血便迅速外来を受診された翌々日に大腸カメラを行ったところ、S状結腸に大腸がんが見つかりました。外科的治療を早急に受けていただくために、至急、然るべき基幹病院にご紹介をさせていただきました。
大腸がんは多い!?
日本人が一番かかりやすい「がん」は何でしょう?
2018年の全国がん登録罹患(りかん)データによると、日本人全体で最もかかりやすい「がん」は「大腸がん」です。女性では乳がんに次いで第2位、男性では、前立腺がん、胃がんに次いで第3位です。日本では1年間に15万人を超える方が大腸がんに罹患(大腸がんにかかること)します。世界では188万人が大腸がんに罹患し、がん種別罹患率の第3位でがんの10%を占めています。
では、命を落としやすい「がん」は何でしょうか?
2020年の人口動態統計がん死亡データによると、日本人全体で死亡原因の第1位は肺がん、次いで第2位が大腸がんです。女性では、がん死亡の原因の第1位が大腸がんです。男性では、肺がん、胃がんに次いで第3位です。日本では1年間に5万1千人を超える方々が大腸がんでお亡くなりになっています。エコパスタジアム(静岡スタジアム)の収容人員が50,889人ですから、エコパスタジアム満席分もの方が毎年大腸がんで命を落としているのです。いかに多くの方々がお亡くなりになっているのかがお分かりになるでしょう。世界では93万5千人もの人が大腸がんで死亡し、がん種別死亡率の第2位でがんの9.4%を占めています。
欧米先進国との比較
大腸がんに対する検査は日本をはじめ多くの先進国で広く実施されています。残念ながら、日本と欧米を比較すると総じて欧米の方がより大腸がん罹患率および死亡率の減少を実現しています。国別に大腸がんの罹患率や年齢調整を比較する場合、各国の年齢構成が異なるため(高齢者の比率も異なります)、病気へのかかりやすさや亡くなる率を正しく比較するために年齢調整を行います。日本は米国、英国、フランス、スイスといった国々より年齢調整罹患率も死亡率も高いのが現状です。つまり、これらの国々の人より日本人は大腸がんにかかりやすく命も落としやすいのです。日本はイタリアやベルギーに比べ、年齢調整罹患率は低いのですが、年齢調整死亡率は高い状況です。つまり、イタリアやベルギーに比べて日本人は大腸がんにかかりにくいにも関わらず、これらの国々の人よりも大腸がんで命を落としているのです。言い換えれば、イタリアやベルギーでは日本よりも大腸がんで命を落とす前に見つけて治療している(早期発見・早期治療)と言えます。
大腸がんが増加した背景
大腸がんが増加している背景には、生活習慣や食生活の変化があると言われています。動物性食品の摂取量の増加や座りがちな生活、運動習慣の不足や過剰体重の増加といった、大腸がんのリスクが日本人の生活で増加したことを反映していると考えられています。その他の危険因子として、多量のアルコール摂取、喫煙、赤肉や加工肉の摂取が挙げられています。一方で、カルシウムのサプリメントや全粒粉、食物繊維、乳製品の十分な摂取はリスクを減少させると言われています。しかし、大腸がんリスクを減らすために、生活習慣を大きく変えることは現実的には困難です。
大腸がんは治せますか?
大腸がんは、前がん病変(腺腫など)からの期間が長く、早期診断・治療が可能です。そのため、早期発見でほとんどは完治が期待でき、前がん病変であるの大腸ポリープを切除することで将来の大腸がん発生を予防できる数少ないがんです。したがって、これまでの検診で行われてきた便潜血検査だけではなく、今後、対策型検診としても大腸カメラ(大腸内視鏡検査)を効果的に取り入れていくことが検討されてきています。大腸カメラ(大腸内視鏡検査)では全てのポリープを切除するクリーンコロン化を行うことで、大腸がんの死亡リスクが79%から90%低下することが出来るとされています。大腸がんは、大腸カメラ(大腸内視鏡検査)の介入によりその発生を減少、予防することが出来るがんです。従来、大腸がんは先進国の中では米国に多いとされてきました。米国は1985年以降、大腸がん検査を受診する率を高めてきました。その結果、大腸がん罹患率(大腸がんにかかる率)を着実に減少させています。大腸がんの危険因子を改善することよりも、大腸がん検査を受けることで早期発見、早期治療をすることが大腸がんにかかる率や死亡率を減らすために有用であることを証明しています。
大腸がんの症状
大腸がんは早期の段階では自覚症状はほとんどなく、進行すると症状が出ることが多くなります。症状としては、血便(便に血が混じる)、下血(腸からの出血により赤または赤黒い便が出る、便の表面に血液が付着する)、下痢と便秘の繰り返し、便が細い、便が残る感じ、おなかが張る、腹痛、貧血、体重減少などがあります。最も頻度が高い血便、下血は、痔などの良性の病気でもみられるため、そのままにしておくとがんが進行してから見つかることがあります。血便の場合、大腸がんの早期発見のために早めに消化器内科などを受診することが大切です。がんが進行すると、慢性的な出血による貧血や、腸が狭くなることによる便秘や下痢、おなかが張るなどの症状が出ることがあります。さらに進行すると腸閉塞となり、便は出なくなり、腹痛、嘔吐などの症状が出ます。大腸がんの転移が、肺や肝臓の腫瘤として先に発見されることもあります。早期の大腸がんや前がん病変の大腸ポリープには自覚症状がほとんどありません。そのため、内視鏡による治療で完治が望める早期発見や将来の大腸がん予防のためには、自覚症状がない時点で大腸カメラ(大腸内視鏡検査)を受けることが大切です。
大腸がんリスクチェック ー早期発見が命を守りますー
日本において、大腸がんは年々増加しており、今や男女ともに罹患率・死亡率ともに上位に位置する主要ながんの一つです。しかし、定期的な検診と適切なリスク評価を受けることで、大腸がんは「予防できるがん」「早期発見で完治が期待できるがん」とも言われています。当院では、一人ひとりの健康を守る第一歩として「大腸がんリスクチェック」をおすすめしています。
大腸がんとは?
大腸がんとは、結腸や直腸の内側にできる悪性腫瘍のことを指します。多くは腺腫という良性のポリープから時間をかけてがん化するため、早期の段階ではほとんど自覚症状がありません。進行することで、便に血が混じる、腹痛、体重減少、貧血などの症状が現れますが、その頃にはすでに進行していることも少なくありません。
だからこそ、症状が現れる前の段階でがんの可能性を見つけ出すことが重要です。
あなたのリスクは?こんな方は要チェック!
以下の項目に当てはまる方は、大腸がんのリスクが高いとされています。
- 50歳以上の方
- 血縁者に大腸がんの既往がある方
- 野菜・果物不足、赤身肉・加工肉中心の食生活をしている方
- 喫煙歴がある方
- 運動不足・肥満傾向の方
- 過去に大腸ポリープを指摘されたことがある方
- 慢性的な便秘や下痢など、排便に関する不調を感じる方
このようなリスク因子を把握し、早めに対策を講じることが、大腸がん予防の第一歩となります。
ぜひ「大腸がんリスクチェック」を
👉 国立がん研究センター公式サイトで簡単チェック(40~69歳男性対象)
特に、定期的な便潜血検査は、大腸がんの早期発見に非常に有効です。たとえ自覚症状がなくても、リスクがある方は積極的な受診をおすすめします。
早期発見の重要性
大腸がんは、早期に発見されれば90%以上の確率で完治が可能です。内視鏡検査で発見されたポリープは、その場で切除することができ、がんへの進行を未然に防ぐことも可能です。一方、進行がんとなると手術や化学療法が必要になり、体への負担も大きくなります。「早く見つけて、早く治す」ことが、あなたの健康と命を守るために何よりも大切なのです。
大腸がんの早期発見のために
大腸カメラ(大腸内視鏡検査)は大腸がんの早期発見だけではなく、大腸がんになる前の段階のポリープ(腺腫)を見つけて治療ができる大切な検査法です。40歳以上になると大腸ポリープができやすくなりますので、大腸検査を受けたことのない方やご家族で大腸の病気をされた方がいる場合には是非お受けください。さらに、便潜血検査が陽性になる、血便が出る、便秘や下痢を繰り返す、腹痛がある、便が細くなったなどの体調の変化があった場合には、お早めに大腸カメラをお受け下さい。
2020年に発表されたメタ分析では、内視鏡検査によるスクリーニングで大腸がんの発症リスクが約52%低下し、死亡リスクも約62%低下したとされています。大腸内視鏡検査(大腸カメラ)はポリープや早期がんをその場で切除できる「予防のための治療」でもあります。早期の段階で内視鏡的に切除すれば、開腹手術より体への負担が少なく、安全性も高く患者さんのQOL(生活の質)も良好です。内視鏡検査を定期的に受け、ポリープのうちに治療することが大腸がん予防につながります。
永田胃腸・消化器医院では、大腸カメラを行う際には鎮静剤などを使用して、痛みや不安を感じることがない無痛大腸カメラ(鎮静下大腸内視鏡検査)を熟練した消化器内視鏡専門医が行っております。一方で、検査は平気でも検査の前に多量の下剤(腸管洗浄剤)を飲むのが苦手という方も少なくありません。とくに下剤特有の味が苦手という方が多いようです。そこで当院では、患者さまの好みに合わせて下剤を選択できるよう下剤を複数ご用意して、選択することができます。ただし、下剤によっては持病の有無などにより選択できない場合もありますのでご了承ください。
永田胃腸・消化器医院では、何度も検査をお受けいただかなくても済むように、治療が必要なポリープが見つかった際には、後日改めて切除するのではなく、見つけたその日にそのまま治療いたします。患者さまの時間的・精神的・経済的ご負担をなるべく少なくて済むよう心がけております。大腸カメラは保険診療でお受けいただけます。
永田胃腸・消化器医院では地元の袋井市はもちろん、静岡県西部地方の掛川市、菊川市、磐田市、森町、浜松市、御前崎市などから、多くの患者様に大腸カメラ受診目的でご来院して頂いております。ご遠方の方でも安心して大腸カメラを受けて頂けるために、検査の開始時間を午前・午後の幅広い時間帯で柔軟に対応しています。大腸カメラをご希望の方はお気軽にご相談下さい。
永田胃腸・消化器医院では、血便を認めた場合には迅速に対応いたします。消化器疾患において最も迅速に精密検査が必要な血便症状を認めた患者さまに対して優先的に診療・大腸カメラ(大腸内視鏡検査)を行う『血便迅速外来』を実施しております。地域の皆さまの健康を守るため、がんの早期発見・予防に力を入れています。経験豊富な医師・スタッフが、丁寧な説明と安心できる医療環境を提供いたします。「検査はちょっと怖い」「症状がないから大丈夫だと思う」――そんな声も多く聞かれます。しかし、がんは静かに進行します。だからこそ、“今”が行動のタイミングです。
永田胃腸・消化器医院の大腸カメラ検査の流れ
①予約・事前診察
大腸カメラ検査は事前に24時間ご予約可能なLINE予約または、WEB予約にてご予約をお取りすることが可能です。
LINE予約でしたら、スマホから簡単に最短15秒で予約することが可能です。
大腸カメラ検査をご希望される方は事前に必ず診察をお受けいただきます。
もちろん、外来診察の際に予約をお取りすることも可能です。
症状や腹部所見から、下剤の内服や大腸カメラが安全に行えるか診察する必要がありますのでご了承ください。
②検査前日
線維質の少ない食事をとってもらいます。
検査食をご選択いただければ翌日の下剤による前処置がスムーズになります。
就寝前に下剤を服用します。
③検査当日
午前の検査の方は、朝食抜きになります。
午後の検査の方は、朝、昼食抜きになります。
大腸カメラ開始時間の約4時間前から下剤(腸管洗浄液)の内服の開始をします。
便がきれいな状態になって来院してもらいます。
ただし、「便がきれいにならない」、「下剤が指定された量を飲めない」、「気分不快などの症状がある」などの困ったことがある方は、医院までご連絡下さい。
④来院後
体温、血圧、酸素飽和度を測定し、検査着に着替え、鎮静剤使用のための準備をします。
⑤検査
検査時 鎮静剤等を使用して検査開始となります。
検査は15分~20分ぐらいで終わります。
⑥検査後
使用した鎮静剤の種類や量、体調やご年齢などを総合的に判断してお休みいただく時間が決まります。
しばらくの間、別室のリカバリソファで休んで頂きます。
お休みいただいたあと、体調の変化がなく血圧、酸素飽和度などに問題がなければお着替えしていただきます。
⑦結果説明
専門医が大腸カメラの結果をご説明いたします。
説明に際しては、できるだけわかりやすく結果をお伝えすることを心がけており、カメラ画像をご覧いただきながら丁寧にご説明します。
気になることがありましたら、なんでもご質問ください。
検査結果は口頭でのご説明だけでなく、患者様へのご報告レポートを作成しその場でお渡ししております。
なお、生検やポリープ切除など組織を採取した場合、病理組織学的診断結果は後日改めて外来診察にてご説明いたします。
永田胃腸・消化器医院の大腸カメラ検査のこだわり
治療が必要な大腸ポリープが見つかった場合、当院ではなるべくその場で内視鏡治療を行います。
検査と治療を1回で済ませることで、体の負担や通院回数の負担を軽減できるからです。
ただし、抗凝固剤(血液をサラサラにするお薬)を服用されている場合、ポリープの個数が多い場合、ポリープの大きさが大きい場合などは、複数回の検査が必要になることもあります。
当院では、最新の内視鏡スコープを導入しており、通常の白色光観察に加え、拡大観察とNBI(Narrow Band Imaging:狭帯域光)を随時使用しながら内視鏡検査を行っています。
NBIは、粘膜構造や血管走行をより明瞭にし、高精度のリアルタイム診断を可能にした新しい内視鏡技術です。
また、病変の特徴を色調として捉えることができるので、微小がん病巣の早期発見も可能となります。
拡大内視鏡を使用することにより、約80-100倍の拡大画像が得られるため、大腸のポリープや腫瘍の表面をより詳しく観察できます。このように丁寧に観察することで、病変ががん化するリスクについても正確に評価が可能となります。
NBIと拡大内視鏡を組み合わせたNBI拡大観察することで、大腸カメラの診断能を最大限に高めます。
微小がん病変を小さいうちに検出するだけでなく、リアルタイムで良性と悪性の鑑別診断を行い、さらに病変の広がり(病変の範囲)や腫瘍の深さ(深達度診断)を実施します。
女性医師による大腸カメラ検査
当院では女性患者様にリラックスして大腸カメラをお受けいただくために女性医師による大腸カメラ検査をお選びいただける体制を整えています。女性医師の下嶋 理恵子先生(消化器内視鏡専門医、東京女子医科大学附属足立医療センター 検査科・光学診療部 非常勤講師・助教)が週に2日程度、大腸カメラ検査・胃カメラ検査を実施しています。
女性医師による大腸カメラは女性患者様のご希望を優先させていただきますことご理解いただけますと幸いです。
